beの自信とdoの自信
コレを知って、コレが腑に落ちて、美容師が出来なくなった僕は、少しづつ前向きになっていった。かな?コレって病気や障害の有無関係なく、美容師とか職業の区別なく、昔から知っとけばよかったと思うので、自分の経験から書いてみた。
以前、信頼する人からbeの自信、doの自信のお話を聞きました。
僕は、個人事業主で美容室を経営しているんだけど、1番の応援団=簡単ににいうとコンサルタント的な人。
でもコンサルって言うと少しドライな感じするので、もう少しガッチリと言うか親密、信頼していて、1番の応援団というのがしっくりきている人。何事も1番は妻ですけど
さて、なぜこの話になったのか自分なりの考察です。
「過去の栄光」がぴったしです。
ちょっと前置きが長くなるけど、
僕は独立する前、大手美容室に勤めていた。
おかげさまで毎日大変忙しく、アシストの時にもスタイリストになってからも、たくさんのお客さんに関わらせてもらって経験を積むことができた。
そこで得た自信。
コンテストで賞を取ったりはしてないけど、月に300人とかお客さんの担当をさせてもらって、そのうち150人くらいが指名してくださる方だった。
僕がスタイリストとして自信をつけていったのには段階があった。
初めは、仕事も遅く指名して下さるお客さんもあまりいないスタイリストで、担当したお客さんの仕上がりを「どうでした?」と先輩スタイリストに客観的な感想を聞いていたんだけど、スタイルの良し悪しよりも「(仕事が)遅い!」としか言ってもらえなかった。
そこから「スピードだ!」と思って毎月の入客数にこだわって、目標200人/月。
結果、月300人を超えるお客さんを担当し全店で1番働いているスタイリストになれたと思った。
次に、「いやいや担当したお客さんが、またあのお店に行こう」ってならなきゃ意味がないと、3ヶ月で何%のお客さんがリピートしてくれるかのリピート率にこだわった。
今の入客数をなるべく落とさないように仕事の質を上げる。3ヶ月リピートの目標はコンスタントに70%
そこをこだわって、1年半。自分でもそこそこ満足した頃「次は、ただリピートしてくれるんじゃなくて、あの美容師さんにまたやってもらいたい。」にこだわろうと、指名数にこだわりました。月の指名担当客数100人。
結果1年半くらいで指名客数150人/月
全店でベスト3のスタイリストになれた。ベスト1.2のスタイリストは10年くらい同じ店舗で仕事をしていて僕は新店舗へ異動して、指名のお客さん0人から2年でそこまで行けたので僕が実質一位だと思って誇らしかった。
そんな経験をさせてもらって独立。自分の店を持って10年目で突然仕事ができなくなった。
「過去の栄光」はより大きくなって、自分はなんで不幸なんだと荒んでました。毎日。
この自信はdoの自信
何かを達成したり、コンテストで賞を取ったり、できた!とか、自分が努力、行動した結果的に得た成果からの自信。
もちろんとても大きな自信となった。おかげて独立する決心にもなりました。
だからdoの自信が間違ってるわけじゃないし、そうは思わない。
自分のやってきたことは間違いじゃないと信じている。
でも病気の進行で美容師が出来なくなってしまった時、この自信は、いとも簡単に、粉々に崩れた。
病気に奪われたとも思った。
僕のケースは、突飛なケースかも知れない。
美容師が出来なくなった時、自分にはもう価値がなくなった。自分は生産性のないヒモ。
一般的に例えば、こっちの人には高評価されても、こっちの人には低評価だったり、あの時は成功したのにこの時は大失敗。
要は、自分の評価は他人がする。それによって自分の自信も左右される。すごく不安定で脆い。
繰り返しになりますがdoの自信が悪いわけではない。でも、doの自信だけだと不安定で脆い。
僕の場合も、自分の価値とかヒモとか他の人からどう思われるかという基準で落ち込んでいたのかも知れません。(振り返って考えた時に、今だからこそそう思えます)
言い換えればdoの自信って「どうなりたいか。」かもしれない。
それに対してbeの自信は、「どう在りたいか。」と言えそう。
こう在りたいと思う気持ち、姿勢、そのものに持つ自信。よく言われる自分軸っやつ。
「こう在りたい」って思うこと自体に素晴らしいと感じる自信がbeの自信なので成果や他人の評価(人目)は関係ない。
「指名のお客さんで月間100人担当する」コレってdoだけ。指名数100人/月って言うある意味他人の評価。
beの要素を入れると「指名のお客さん100人目指すことでお客さんを大切にする自分」とか。100人って人の評価だけじゃなくて、そのためにお客さんを大切にする自分で在りたいという自分軸。
在りたいと思うこと自体にスポットが当たってて、人に左右されにくい。(大切にって)形がないので失くならない。人に奪われることもない。
だから今は「幸せな自分で在りたい」と思う。
幸せで在りたいと思って行動する心地よさ。100%できてるっていう成果を追い求めていないので、「自分はダメだ」っていう風に、自分をジャッジしない。
beの自信を知ったことで“今”に集中できた。自分に過剰な期待をしないで挫折しにくくなった。(する時はするけど笑)
あーあ昔から知っとけばよかったな。今に集中できて、もっとハイパフォーマンスができたかも知れない。
後悔するような無駄な時間過ごさなくて済んだかも。
障害で自分の価値は変わらない。
https://www.guccho-intractabledisease.com/2021/10/07/blog-63/